介護疲れが引き起こす問題

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厚生労働省によると2017年間の1年間における65歳以上の高齢者に対する虐待の件数は17588件と過去最多になっていることを明らかとしました。

介護職員が加害者となる場合もありますが、その多くは親族や同居人などが加害者となるケースが多くみられており、要介護者が増えるにつれこの数は増加していくように思われます。

虐待の理由の多くはストレスや介護疲れによる精神的疲労などが原因で、介護疲れによる問題は深刻となっています。
今回は介護疲れにより引き起こされる問題や対処法について解説していきたいと思います。

介護によるストレスはどんな影響を及ぼすの?

ストレスとは身体に肉体的もしくは精神的に負担がかかった状態を示しますが、介護疲れは身心にどのような影響を及ぼすのでしょうか?

実際に寝たきり状態の要介護者を介護する際には、褥瘡や清潔保持のために定期的な間隔での体位変換、おむつ交換など力仕事も多く肉体的に負担がかかり、介護者自身が腰や肩を壊してしまう場合も多くみられます。

場合によっては夜間にも痰の吸引など行う必要があり、睡眠時間が削られることもあり、疲労が蓄積しやすい状況に陥ってしまいます。

身体の疲労は精神面での不調にも繋がり、介護ストレスを抱え込み鬱病などの介護鬱を引き起こす場合があります。

また介護のイメージは寝たきりの介護を想像する方が多いかもしれませんが、近年は高齢化に伴い認知症の要介護者も増えています。

外出できる足腰の力があっても、自宅が分からず徘徊するケースや介助者や家族を認識できず暴言、暴力の被害を受けてしまう場合もあり、介護のストレスは計り知れないものがあるでしょう。

介護疲れによる生活への影響は

また老老介護や認認介護と同じく問題となっているが介護離職で、介護せざる得ない環境になることで時短勤務や職場を辞めるケースも増えています。

介護離職を選択することで、経済的な負担も強いられ精神面で追い込まれることも少なくはありません。

実際に悲しいニュースでも先の見えない状況が長く続くと思ってしまったなど動機となってしまうことが多くみられており、経済面や精神面での援助も重要なポイントとされています。

まとめ

介護疲れは介護問題が生じた場合において多くの方が直面する問題です。

肉体的にはもちろんですが、精神および経済的にも負担を強いられることで身体を壊してしまうことや、今までの生活状況が一変してしまう可能性もあります。

介護問題が生じた場合には抱え込むのではなく、居宅介護支援専門員や地域包括支援センター、区役所に相談しご自身の生活スタイルに応じた介護負担の軽減方法を探すことが重要です。

また同様な悩みを抱え込んでいる家族会やピアサポートなど同じ問題に直面している交流会に参加することも精神的負担の軽減を図ることができる対策の一つなので知っておいてください。

最近では認知症保険やオレンジカフェなど認知症に対応したサポートも増えてきているので確認しておくことも大事になりますね。

介護疲れを感じる前に、前もってご自身の地域の制度や地域資源について確認してみてはいかがでしょうか。