介護が生活に及ぼす問題について知っていますか?

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介護現場で働いている専門職も含めて介護が大変であるというイメージを持っている方がほとんどだと思います。

また介護が必要な方は高齢の方が多く、認知症の方などは暴力行為や不潔行為があるのも事実です。もし、身近な体験としてそのような方と接する機会がなければ、いざ直面した際にはより大変と感じてしまうでしょう。

場合によっては介護に携わることで「ダブルケア」、「老々介護」、「介護離職」といったような問題に直面される方もいるのではないでしょうか。

今回は介護に携わることで起こりうる問題について分かりやすく解説していきたいと思います。

ダブルケア

皆さんはダブルケアについてご存知でしょうか?

「親や親族の介護」と「育児」が同時期に生じる状態のことをダブルケアと言います。

30~50代に経験する方が多いようですが、全国の推計では全国に25.3万人程度いるとされています。

ダブルケアには「精神的負担」と「経済的負担」が生じ、この状態が続くことで育児や介護疲れ、仕事の疲労など「介助者の健康」にも悪影響を及ぼすことが知られています。

これから更に平均寿命が延びるにつれ、多くの方がダブルケアの問題に直面するのではないでしょうか?

実際にダブルケアが生じてしまってから、対策を行うのは容易ではないので、ぜひこの機会に介護保険や医療保険などダブルケアに直面した時のことを家族で話してみてはいかがでしょうか。

老老介護

近年の高齢化社会では介護者も75歳の後期高齢者である場合は珍しくありません。

特に子供が40~50歳代の働き盛りの場合はキーパーソンが夫もしくは妻となり介護の主要な役割を担う場合も増えています。

老々介護においてはやはり介助者の負担が大きく2次的に健康を損なう場合が多くみられます。特に「人に迷惑をかけることができない」と考えてしまう方が多い年代でもあり、抱え込みやすい傾向がみられます。

最近では地域包括支援センターや民生委員の活動など対応をスムーズに行う動きもありますが、実際にはまだまだ十分な体制が整っているとは言えず、近所での助け合いなど地域社会の協力が必要とされています。

介護離職

最近注目されることが多くなっていますが「介護離職」とは、親の介護のために離職する場合を意味します。

介護離職においては身体的、精神的な負担はもちろんですが経済的な負担が大きいとされています。特に介護離職するとその後再就職がなかなか決まらず、貯蓄などに頼り無収入であるケースもあります。

介護離職を考える前には必ず現状の生活を維持できる介護サービスが利用できないかを専門職に相談する事が良いでしょう。また、介護離職の際に使える制度や給付もあるのでしっかりと事前準備をすることも大切です。

まとめ

介護問題が取り上げられるようになっていますが、実際には制度などに頼るだけでは十分とは言えず様々な問題が生じてしまう場合が多くみられます。

特に身体的、精神的、経済的な問題により、介助者の生活や健康を損なう事も少なくはありません。

平均寿命の延長により、多くの方が介護と直面することになりますが、事前の準備および計画性を大事にすることで、少しでも介護による負担を軽減できるように心掛けることが大切ではないでしょうか。